ヨシカのことを応援しまくってしまった映画『勝手にふるえてろ』

綿矢りさといえば、『蹴りたい背中』で芥川賞を最年少で受賞したとか、『蛇にピアス』の金原ひとみ芥川賞をダブル受賞したとか、そういう印象が強かったんですけれど、この夏に『勝手にふるえてろ』『かわいそうだね?』を読んでモノローグの人という印象に完全に置き換わった人です。よく思い出せば『蹴りたい背中』もハッオオカナダモ*1とかそんなモノローグありましたよね。

勝手にふるえてろは特にモノローグが絶妙で、ストーリーは確かに面白いけれどもヨシカの内面の映像化はどうなるのかとドキドキしながら映画館へ。

 

……元オタクで男性経験のないヨシカの恋愛に関する一挙手一投足に共感できる非モテゆえ(ニへの拒み方とかめちゃくちゃリアル)、ひたすらヨシカを応援する映画でした。あと時々ミュージカルというか、ミュージックビデオっぽい。このへんがモノローグ小説をうまく映像化したんだと思います。

 

原作ではヨシカ面白いわー産休とかないわーと俯瞰的に読んでいたのですが、ヨシカを演じる松岡茉優さんがハマりすぎていて*2手に汗握りっぱなしというか。

ヨシカの憧れのイチのかっこよさ、ヨシカと付き合いたいニのかっこわるさの対比が本当にすごくて、ニへの嫌悪感が本当に凄まじかったです(褒めてます)。イチに会える♡きゅるん♡なヨシカを追いかけるニへの嫌悪感が特に凄まじかったです
メインキャストのキャスティングのドンピシャ感も好きなんですが、脇役の何とも言えないあまちゃん感。一瞬あまちゃんのオープニング(と似た出だしの曲)がかかった時は立ち上がるかと思いました。ばか。でもあれ絶対狙ってませんか?ずるい。

 

なかなかみてきた映画の感想記事の書き方が定まりませんが、この作品は小説を読む人向けにあらすじを書きたくないんですよね……

小説の裏表紙のあらすじにも書いてあるし、映画のあらすじにもあるのでネタバレもなんでもないんですが、小説の最初の方を読んで「あっだまされた…」ってなって欲しいんですよ。

というわけで今回もあらすじはありません。ぜひ小説・映画館でお楽しみください。

そして、

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こういうやりとりをしてください(違う)。

*1:葉緑体? オオカナダモ? ハッ。 が正解でした。

*2:松岡さんのお顔立ちなんかはかわいらしくてとうてい非モテではないんですけれど、重度の鞘師ヲタという側面を知っているせいか、非モテを演じていても全く違和感ないんですよね……キョドリ方とかがリアル。たぶんキョドリ方は演技のうまさだと思います。演技とかよくわからないのでこんなこと無責任に言って良いかわかりませんが